2009年6月17日水曜日

Without hope, life is not worth living



先週、ずっと見たかった、Gus Van SantのMILKを見てきました。

これから見られる人もいると思うので、内容は書かずに、感想だけ書くことにしますね。
もう少し詳しいことはあたしの個人ブログにて

話は1970年代、アメリカのサンフランシスコ。
実在したゲイ・アクティヴィストで後に世界で初めてのゲイの政治家となるHervy Milkの生涯を描いた映画です。

ハーヴィは常に、クローゼットのドアを開けろ、自分たちがクローゼットのドアを開けることで、他の何百、何千ものドアも開けられる。
と、セクシャルマイノリティーの権利のために戦っていて、それを助ける仲間や恋人の姿がすごくリアルで感動します。
とくに、演説の台詞がとても感動的。
それに、ショーン・ペンが一番最初にスクリーンに出て来た瞬間に、もうゲイになっていて、演技がすごい!

この2人、とってもよかった!エミール・ハーシュとアリソン・ピル。
この2人が喜んだり、頑張ったりする場面でなんかすごく泣ける。

スコッティー、とにかくカッコいいです。そして優しくっていい人。
政治にのめり込んでいくハーヴィーといるのが疲れて出て行っちゃうんだけど、ジャックが自殺したときには支えてくれる。
スコッツとハーヴィーの幸せな暮らしが美しく描かれてて、さすがGus Van Sant。

世界の中でも私が今暮らしているロンドンは同性愛者にとてもオープンな国だと思います。
実際に2005年に、イギリスでは同性結婚は合法化されてるし、実際に自分の国ではカミングアウトしてなくて、居づらくてロンドンに移り住む人もたくさんいます。
でも日本はどうなんでしょうか?
これと同じようなことが実際日本でも起こりうるのか、と映画の途中考えたりもしました。

ハーヴィはセクシャルマイノリティーだけじゃなくて、黒人やアジア人、それに障害を持ってる人も、全てのマイノリティーにも権利をって主張してて、そこもすごく感動したところでした。
いろんなことを隠して生きるんじゃなくて、ドアを開けて、権利を自分たちで獲得して、堂々と生きろって。
最後のキャンドルライトのシーンは実際の時に参加してた人も撮影に参加していたそうです。
今でも生きて残っているメンバーはエイズやセクシャルマイノリティーのために活動してたり、85年には、ニューヨークに、ゲイやバイセクシャル、トランスジェンダーの子供たちのための、ハーヴィーの意思を受け継いで出来た、ハーヴィー・ミルク高校が存在するそうです。


" Without hope, Life is not worth living "
希望のない人生に価値はない。

ただの美しいだけのヒューマンドラマではなく、リアルな現実を描いている映画だと思います。
個人的には若い世代はもちろん、40代、50代の人に是非見てもらいたい映画だな、思いました。
日本ではもう公開は終ってるみたいですが、DVDは日本語字幕の付いてるやつで買いたいな、、と思いました(笑)
政治の専門用語が難しかった〜〜。家に帰って辞書ひかないといけなかった。勉強不足ですねー(笑)


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